茅葺屋根のトタン被覆はアリ?ナシ?

茅葺屋根のトタン被覆はアリ?ナシ?

豆知識

そもそもトタン被覆とは?

トタン被覆とは、
既存の茅葺屋根の上から金属板(トタンや銅板)をかぶせる工法です。

・茅は撤去しない
・茅の形状を残したまま覆う
・雨・紫外線・火の粉から守る

いわば
「茅葺屋根を箱に入れて保存する」ような考え方です。

【アリ派】トタン被覆が選ばれる理由

まずは肯定的な意見から。

① 茅を“残せる”

最大のメリットはここです。
全面葺き替えをせずに、既存の茅をそのまま保存できます。

・茅の撤去費が不要
・歴史的価値を内部に残せる
・将来、再び茅葺きに戻すことも可能

特に文化財・古民家では重要なポイントです。

② 雨漏り・劣化を止められる

茅葺屋根の最大の敵は長時間の雨と紫外線。

トタンで覆うことで

・雨水が直接茅に当たらない
・乾湿の繰り返しが激減
・腐朽スピードが一気に落ちる

結果として
屋根寿命を何十年も延ばせるケースがあります。

③ 維持費を大幅に下げられる

本来、茅葺屋根は

・差し茅
・葺き替え
・茅の確保

と、手間もコストもかかる屋根です。

トタン被覆をすれば
👉 その多くが不要になります。

「住み続けたいが、管理は現実的に厳しい」
そんな家では現実解として選ばれています。